人間は一人ひとりが神から創られ、愛されているかけがえのない存在です。光塩に学ぶ児童・生徒が神から望まれている「自分」に目覚め、その実現を目指して努力していくプロセスにおいて、手をさしのべること、そこに光塩女子学院の意義があります。
人間は、惜しみなく自己を他者に開くことができたときに、本当の自分に成長します。この変わらぬ真理を校名に刻みました。すなわち、ロウソクの、自らは燃えて他を照らすように、塩の、自らは溶けて味をつけるように、本物の愛を実践できる成熟した女性に育てること、ここに光塩の教育の理念があります。
設立母体は、スペインを発祥地とし、世界の各地に広がるベリス・メルセス宣教修道女会です。この修道会の歴史は古く、13世紀、聖ペトロ・ノラスコによって設立され、今世紀マドレ・マルガリタが宣教会に改め、今日に至るまで常に社会の必要にこたえて貢献するための活動を続けてきました。日本における教育活動の場としてここ東京高円寺の地に、設立されたものです。姉妹校は国内(萩・広島・日野)・スペイン・メキシコ・フィリピン・コンゴ・ミクロネシアなど、各地にあります。
『あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。』(マタイ5章)という聖書の言葉は、イエス・キリストの私たち人間への限りない期待と信頼を表しています。他の人が変わることのできない私に、神さまが何を期待し、どう生きることを望んでいるか、学院生活の中で、生徒一人ひとりが自分の成長に合わせて、自分の生き方を見つけていくことができるようにしていきたいと考えています。本学院は、生徒一人ひとりを、ご両親を通じて神さまから託されたかけがえのない存在としてお預かりいたします。生徒たちが神さまの望まれる背丈まで成長し、ノーブレスオブリージュを果たしていくことが出来るように全力を尽くします。