中3は、みちのく(北東北)への探究の旅に出ました。
事前学習として現地の方から震災講話を伺ったり、各自で見学地について調べたりと、準備を整えての旅です。
まずは、北東北の玄関口である一ノ関で新幹線を降りて中尊寺を見学、歴史の授業で学習した奥州藤原氏の繁栄の跡を辿りました。
また、国語で学習した松尾芭蕉の『おくのほそ道』の世界にも浸りました。花巻では、宮沢賢治記念館・童話村を訪れて賢治の生涯に思いを馳せました。
2日目は、北上して青森県に入り、4つの中から各自が 選んだ「深」探究プログラムスタディツアーに参加しました。このツアーには施設見学や講演聴講に加えて制作体験があり、皆意欲満々、楽しんで制作に取り組みました。制作した金魚ねぷたやブナの器などの作品は、生徒たちにとっての学びの記念でもあり、貴重なお土産となりました。続いてのりんご狩りは、雨の中、傘をさして行いましたが、皆、自分でもいだりんごの美味しさに感動していました。
3日目は、世界遺産に登録された縄文時代の遺跡の一つ三内丸山遺跡を見学し、縄文人になった気分で、勾玉・土偶のクラフト体験を行いました。さらに「たんぽ(通称きりたんぽ)」発祥地である鹿角では、実際にたんぽ作りを体験、甘味噌を塗ってこんがり焼いた味噌付けたんぽに舌鼓をうっていました。
最終日はあいにくの雨でしたが、小岩井農場を訪ね、バックヤードツアーだからこそ見られる牛舎を見学して牧畜について学びました。学びの後は、円卓を囲んでジンギスカンを食べ、新鮮な牛乳で作った濃厚なソフトクリームを味わいました。
中3修学旅行は、まさに探究旅行というにふさわしい学びの多い、実りある旅になりました。帰京後は、東北に因んだ俳句を作る、東北の魅力を伝えるコラムを書くなどの事後ワークを行います。