高3 アイメイトとの体験歩行 高3 アイメイトとの体験歩行

高3希望者によるアイメイト(盲導犬)との体験歩行が行われました。

公益財団法人アイメイト協会から2名のスタッフと3頭のアイメイト候補犬が来校してくださいました。
前半は協会の活動の歴史やアイメイトに関する説明を受け、その後、視覚障がい者が困っているときの対応の仕方をレクチャーしていただき数組のペアで実演体験をしました。

後半はアイメイト候補犬と体験歩行をしました。目隠しをしての体験歩行から生徒は様々なことを学んだようで、「視覚を遮られたことで周囲の音が普段より大きく聞こえ怖かったが、アイメイトに誘導してもらいながらなんとか歩くことができた」、「普段から障がい者の方が生活しやすい環境づくりに協力していきたい」、「体験歩行を通じてアイメイトが視覚障がい者の方の体の一部であるという意味が実感できた」といった感想が寄せられました。質疑応答では、視覚障がい者の方とアイメイトのマッチングやアイメイトの日常や活動について具体的な質問がだされ、協会の方が丁寧に答えてくださいました。最後は参加者全員とアイメイト候補犬との記念撮影で幕を閉じました。

体験会後にはスタッフの方から「積極的に多くの質問がでて、視覚障がいやアイメイト、協会の活動に関心を持たれたことが伝わってきました」とのお言葉をいただきました。生徒にとって様々な気づきにつながる良い体験となったようでした。

アイメイト協会の活動についてお話をきく

アイメイトとの体験歩行

教養演習イベント 教養演習イベント

3月4日(土)に、高2の学校設定科目「教養演習」のイベントとして日本大学商学部商業学科専任講師、井上裕珠先生による講演会「自分らしく心地よく~大学教員としての日々~」が実施され、高1も合同参加しました。消費者行動論を専門に研究されている先生のお話は、私たちの身近な生活に直結した研究例が多く、カロリーをメニューのどこに表示すると1番購買意欲が高まるかという「カロリー表示研究」のお話や、オンラインショッピングにおいて製品を触ったり持ったりしたところを想像して画像を見るのとそうでないのとでは購買意欲に差が生まれるのかといった「触覚想像研究」のお話に加え、妬みの感情をポジティブに変換していく方法など、生徒の興味関心を次々と刺激する話題が盛りだくさんのご講演でした。ご自身が心理学の研究に行き着いたきっかけが、光塩生時代に中学三年生の公民の授業で配られた資料だったというエピソードや、一橋大学に入学するまでの受験勉強の様子、入学後の大学生活を、挫折や失敗談も交えながら正直に語られる姿には、進路に悩む多くの生徒が励まされたようです。また、「入試の試験科目以外の科目を含むすべての勉強が、教養をもたらし、人間としての深みを与えてくれる」という言葉から、目の前の勉強の意義を考え直したことを、多くの生徒が感想文に書いていました。第三者に見られたい自分の姿ではなく本当の自分を見つめることの大切さを訴えられた先生のメッセージは、自分の選んだ進路についてそれぞれが前向きに明るい気持ちで振り返る機会となりました。

井上先生

消費者行動論の紹介

租税教室 租税教室

高1では杉並税務署から講師として臼杵丈さんをお招きし、租税教室を実施しました。

「ある町に税金で公園をつくることになりました。費用300万円をABCの3人の住人からどのように集めますか?ただしAさんの収入は1800万円、Bさんは900万円、Cさんは300万円です」

講師の先生から出されたグループワークの課題に、何が公平なのか生徒たちは考えをめぐらせます。同じ金額か、それとも収入が多い人の負担を大きくするのか…。実はこの「公平ゲーム」は消費税や法人税など、さまざまな税のありかたをたとえたものです。日本の財政の現状や税の一生のお話を伺い、「消費税がどう使われているのか初めて分かった」「公平になるように深く考えられていてすごいと思った」「選挙で議員を選ぶことが私たちの税金と深くかかわっているのが分かった」と感想の声があがりました。いろいろな人が一緒に生活する社会の「会費」ともいうべき税について、しっかりと学ぶ時間となりました。

国際基督教大学出張講義 国際基督教大学出張講義

11月、高1では、国際基督教大学から園山千里先生をお招きし出張講義が行われました。はじめに先生は、複数の専攻を持つことができる国際基督教大学の独自の仕組みや、季節ごとの美しいキャンパスの様子をご紹介くださいました。実は、美しい四季の写真は、日本文学を通じた本日のテーマ「自然の声を聞いてみよう」につながっています。講義では杜甫や石牟礼道子、川上弘美の作品が取り上げられ、戦争と文学、環境と文学、震災と文学の観点とともにそれぞれを味わいました。ウクライナでの戦闘になぞらえて、「春望」の詩を読むと、文学の持つ長い生命を感じることができます。「苦海浄土」は水俣病で苦しむ人々への二つとない鎮魂の文学です。先生は、環境学と文学を包括する新しいアプローチである「エコクリティシズム」を紹介しながら、自分に何ができるのかを考えることが大切、とお話しくださいました。進路選択の時期である高一の生徒にとって、大きなヒントとなる出張講義でした。

卒業生講演会 卒業生講演会

高1では現在テレビ局でディレクターとしてご活躍中の76回生・吉田遥さんをお招きして卒業生講演会を開催しました。光塩在学中のバスケットボール部や体育祭実行委員会でのご活躍、受験期の猛勉強や進学された早稲田大学国際教養学部のお話は目標を実現するパワーにあふれていました。東日本大震災で報道の重要さを痛感したことや、留学中に接した多様な価値観に触発されて報道の世界を目指され、テレビ朝日に入社されたというお話は生徒たちが自ら進路を考える上で大きなヒントになりました。海外や災害現場にも飛んでゆく記者を経て、今はディレクターとして報道番組に携わる吉田さんから、ご自分が光塩生だったときにしてよかったのは「好きなことをする、好きな人と過ごす、好きな自分でいる」ことだったという言葉が贈られました。質疑応答には次々と手が挙がり、生徒が吉田さんのお話を熱心に吸収したことが表れていました。

高2 修学旅行 高2 修学旅行

10月5日~7日の2泊3日で、高2は京都・奈良へ修学旅行に行ってまいりました。1日目、最初に訪れた清水寺では自由散策をして、参拝したりお買い物をしたり、思い思いに楽しみました。また、二条城では歴史の大きさを肌で感じ、圧倒されました。2日目に訪れた奈良公園では、班ごとに東大寺や興福寺をまわって、鹿と戯れつつ春日大社に向かいました。最終日は雨に降られてしまったものの、生徒たちは雨に濡れる宇治平等院鳳凰堂に静謐な時の流れを感じたり、水嵩の増した醍醐寺の水路で沢蟹を見つけたりして、最後まで存分に楽しんでいました。

清水寺~自由散策~

二条城訪問 繊細な彫刻に目を奪われました

秋晴れの東大寺~奈良公園巡り~

醍醐寺訪問 小さな桜の花を見つけました

ウクライナ緊急支援のための街頭募金 ウクライナ緊急支援のための街頭募金

7月、中1から高3の有志の生徒がウクライナ緊急支援のための街頭募金に参加しました。今も続く攻撃に苦しむウクライナの人たちのため、自分たちも何かできることをしたい、と考えた50人余りの生徒たちは手作りの募金箱を持ち、黄色と青のマスクをつけて、高円寺駅前で募金を呼びかけました。一日を終えると募金箱が重くなったのは、担当を終えた生徒たち自身がお金を入れたためでもあります。この募金は杉並区の団体を通じ、区内へ避難したウクライナの方のため、また、ウクライナの復興支援のために使われるそうです。後日、募金は杉並区長に提出されました。

e-ネット安心講座 e-ネット安心講座

7月、高1ではeネットキャラバン講師の兼松コミュニケーションズ鈴木みどりさんをお招きし、「インターネットの安心安全な使い方」講座を開きました。ちょっとした言葉づかいの行き違いのせいで、SNSでは思わぬ誤解を生む例があります。「?」マークのつけ忘れで逆の意味になったり、「切ったね」が「汚い」に受け取られてしまったり…。SNSに掲載した写真や発言から個人情報が洩れるかもしれないから気を付ける、というのは誰でも知っています。では、写真の位置情報だけではなく、映り込んだ指先や瞳の景色だけでも漏洩のおそれがあるのは知っているでしょうか?鍵アカウントなら大丈夫なのでしょうか?…ひとつひとつ具体的な事例を伺い、生徒の顔が真剣になりました。「インターネットは包丁と同じで、危険だけれど便利なもの」という鈴木先生の言葉に、一人ずつが自分の利用のありかたについて振り返る機会となりました。

 

高2 教養演習 石橋哲先生による講演会 高2 教養演習 石橋哲先生による講演会

6月4日(土)、教養演習の授業の一環として、東京理科大学大学院経営学研究科教授 石橋哲先生をお招きし、『「自己を他者にひらく」って』という演題で、特別講演会が行われました。

先生は、光塩の教育理念にある「自己を他者にひらく」をきっかけに、ご自身の銀行員や国会事故調でのご経験を通して、自分の考えを持ち、他者に発信し、よりよい社会を作っていく大切さを語られました。また、ドラマ「半沢直樹」を用いたロールプレイや、アニメ「進撃の巨人」を用いた支配者・疑問を持つ人・一般人に分かれてのワークショップが取り入れられ、生徒たちは活き活きと参加していました。生徒たち自身がこの社会の課題を、実感をもって理解した様子がうかがえました。

石橋先生には2学期の特別講座で、学校生活の改善をテーマとした計画を策定し、学校に提案することをゴールとした授業をしていただく予定です。講演会のなかでも予告があり、参加したいという声も多く上がっていました。

特別講座「日経ビジネスを読む」講演会 特別講座「日経ビジネスを読む」講演会

5月11日(水)特別講座に、日経BPマーケティングの阿波洋輔さんをお招きし、講演会を開催しました。インターネット全盛期の今、事実の真偽を見極めるのは難しいけれど、本や雑誌などから検索ワードを手に入れて「自分はこう思う」という意見を持つことが大切であることを、阿波さんはニュース記事や企業ロゴなどをヒントにして教えてくださいました。阿波さんの「『社会』という言葉を中学生に一番シンプルに伝える際、あなたならどう伝えますか?」という問いに、生徒は様々に思考を巡らせて意見を述べました。後半は関心を持っているテーマをポストイットに書き出して分かち合いする時間をもって、お互いの関心がどこにあるのかを共有しました。

「社会とは何か」に耳を傾ける生徒たち

ポストイットには「聖地巡礼」「中間試験」「新入部員」など、生徒のさまざまな関心ごとが書かれました