2023年度中等科高等科入学式 2023年度中等科高等科入学式

暖かい春風の下、中等科高等科入学式が行われました。今年はコロナ感染対策が緩和され、多くの保護者の方をお迎えすることができました。

入学式は、午前高等科、午後中等科に分けて実施されました。入学者全員の氏名が読み上げられた後、新入生代表が檀上で入学の宣誓と聖書朗読を行い、続いて校長からの祝辞がありました。

校長祝辞では、石、スミレ、チョウが登場する児童文学『レールの中のスミレ』(福永令三著「クレヨン王国いちご村」講談社青い鳥文庫より)が引用されました。登場する生き物たちが一つ一つ異なった形状をしていながら、どれもかけがえのない存在であるように、私たち人間もありのままでかけがえのない存在であると、校長は述べました。

新入生たちが、光塩女子学院での学びを通して、本校の教育理念である「光と塩」の生き方、すなわちありのままの自己のかけがえのなさに気づき、自分をも他者をも大切にする人になるようにとの祈りをこめて、校長祝辞は結ばれました。

新入生たちは、喜びと緊張の入り混じった面持ちで校長祝辞に聞き入っていました。

 

校長祝辞

聖歌隊による聖歌

第89回高等科卒業式 第89回高等科卒業式

咲き初めた桜に慈雨降り注ぐ日、第89回卒業式が挙行されました。
まず生徒の氏名が読み上げられ、一人ひとりに卒業証書が手渡され、卒業生たちは感慨深げに証書を受け取っていました。
コロナ禍で入学式がなかった89回生にとってこの式は生涯忘れられないものになることでしょう。
卒業生代表の答辞に綴られていたのは、コロナ禍が始まり、登校できない日々が続く中で前校長や教職員たちが行ったオンライン授業の導入や在校生への激励メッセージの配信に対する心からの感謝でした。そこには自分たちの辛さを嘆くよりも教職員の苦労を気遣う優しさが表れていました。また、予定していた修学旅行が校内での代替プログラムに変更されたことについても学年の絆を深めることに繋がったと前向きにとらえ、代替プログラムを用意した教職員への謝辞が述べられていました。
答辞に加え、式の終わりに卒業生全員で歌う合唱の曲紹介にも特別だった3年間への熱い思いがこめられていました。殊に、様々な制約があったからこそ、何気ない日常のありがたさに気づくことができたという言葉にはコロナ禍を乗り越えてひと回りもふた回りも成長した89回生の姿がありました。続いての合唱は89回生皆の心の声そのもので、式場中が感動に包まれました。
「雨降って地固まる」-89回生の門出に相応しい雨の日の卒業式でした。

卒業式の様子

 

 

 

 

 

中3卒業探究ポスターセッション 中3卒業探究ポスターセッション

今年度の探究活動の締めくくりとして、卒業探究ポスターセッションを実施しました。
各自が興味のあるテーマについて深く掘り下げ考察し、一枚のポスターに仕上げました。
口頭での発表、ポスター展示どちらも一人一人個性に溢れており、聴衆を惹きつける工夫の凝らした発表が多くみられました。

教養演習イベント 教養演習イベント

3月4日(土)に、高2の学校設定科目「教養演習」のイベントとして日本大学商学部商業学科専任講師、井上裕珠先生による講演会「自分らしく心地よく~大学教員としての日々~」が実施され、高1も合同参加しました。消費者行動論を専門に研究されている先生のお話は、私たちの身近な生活に直結した研究例が多く、カロリーをメニューのどこに表示すると1番購買意欲が高まるかという「カロリー表示研究」のお話や、オンラインショッピングにおいて製品を触ったり持ったりしたところを想像して画像を見るのとそうでないのとでは購買意欲に差が生まれるのかといった「触覚想像研究」のお話に加え、妬みの感情をポジティブに変換していく方法など、生徒の興味関心を次々と刺激する話題が盛りだくさんのご講演でした。ご自身が心理学の研究に行き着いたきっかけが、光塩生時代に中学三年生の公民の授業で配られた資料だったというエピソードや、一橋大学に入学するまでの受験勉強の様子、入学後の大学生活を、挫折や失敗談も交えながら正直に語られる姿には、進路に悩む多くの生徒が励まされたようです。また、「入試の試験科目以外の科目を含むすべての勉強が、教養をもたらし、人間としての深みを与えてくれる」という言葉から、目の前の勉強の意義を考え直したことを、多くの生徒が感想文に書いていました。第三者に見られたい自分の姿ではなく本当の自分を見つめることの大切さを訴えられた先生のメッセージは、自分の選んだ進路についてそれぞれが前向きに明るい気持ちで振り返る機会となりました。

井上先生

消費者行動論の紹介

感謝週間 感謝週間

日頃私たちを支えてくださっている方々への感謝の気持ちを表現する「感謝週間」が、生活委員会主導で実施されました。週間初日には委員長挨拶とともに、校長先生へ花束および手作りカレンダーの贈呈が行われました。

以下に、委員長挨拶の一部を掲載します。

「皆さんは感謝を言葉で伝える習慣を身につけていますか。

心の中ではありがたいと感じていても直接伝えることが恥ずかしくてできない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、私たちの日常は、多くの方々の尽力によって成り立っています。この学院生活も、先生方、事務の方々、家族など沢山の人に支えられています。

皆さんも感謝週間を機に、周囲に目を向けて感謝の気持ちを伝えてみましょう。

言葉にすることで初めて心を通わせることができると思います。」

感謝週間ポスター

第54回校内弁論大会 第54回校内弁論大会

新聞部主催の校内弁論大会が開催されました。今年はメルセダリアンホールに2学年が入り、それ以外の学年は教室での視聴となりました。

今年度のテーマは「信じる」と「責任」。発表者は、自己の体験や見聞をもとに学んだこと、考えたことを一人一人が自分の言葉で生き生きと伝えました。学年発表の後には英語による特別発表もありました。

どの発表も現代社会の問題を鋭くつくもので、聴衆にとっても考えさせられる内容でした。

出場者と題名、審査結果(発表順)

中等科1年 M.I 「真のバリアフリーとは」第1位

高等科1年 Y.S 「猫のまなざし」

中等科2年 M.M「本当の豊かさとは」

高等科1年 N.M「自由と責任」          第2位

中等科2年 M.M「社会を動かす第一歩」

高等科2年 M.K「剣はペンより強いのか」  第3位

中等科1年 K.T「信じています、お客様のこと」

中等科3年 M.S「エンタメと向き合う」

高等科2年 H.O「『相手の立場に立つ』難しさ」

中等科3年 R.T「仕事を奪われるって本当に悪いこと?」第3位

特別発表 中等科3年 M.Y「Say Thank You」

 

 

 

第1位 M.Iさんの発表

第2位 N.Mさんの発表

第3位 M.Kさんの発表

第3位 R.Tさんの発表

2022年度クリスマス会 2022年度クリスマス会

今年のクリスマス会は、三部構成で行われました。

第一部は、中等科合唱コンクールです。中1から中3がホールに入って、それぞれの学年の合唱を披露しました。トップバッターの中1は、緊張気味ながらフレッシュな歌声を聞かせてくれました。中2はパートのバランスの良い合唱を、中3は中等科最高学年にふさわしい心のこもったハーモニーが印象的でした。

第二部は、高等科合唱コンクール。どの学年も声がよく出ており、曲調に合わせた美しい合唱を聞かせてくれました。指揮者も曲をよく理解して学年を巧みにリードしていました。また、伴奏者も合唱を支える役割をよく果たしていました。中でも高3は心を一つにした素晴らしいもので、歌詞の意味が聴衆の心に届く優れた合唱でした。

第三部では、中2・中3の倫理自由課題提出者の発表と、聖書研究会の発表がありました。

倫理自由課題の発表内容は、「ニーバーの祈り」についてです。ニーバーの祈りについてそれぞれが考えたことをスライドにまとめて分かり易く発表していました。「変えられないもの」と「変えられるもの」が何なのかを挙げ、「変えられるもの」を「変える」ために何が必要かを深く思索していました。

中3は「ニーバーの祈り」と社会問題とを関連づけて、より具体的に「変えられないもの」「変えられるもの」を挙げ、現代社会に生きる私たちにできることを示唆する内容で、非常に考えさせられるものでした。

聖書研究会は、教会訪問の体験から学び得たことを、興味を引く動画にして発表し、教会への関心を掻き立てていました。

今年も全校が一堂に会して実施というわけにはいきませんでしたが、ライブ配信と動画を上手に使い、2022年度の締めくくりにふさわしいクリスマス会でした。

合唱コンクール審査結果  中等科 金賞 中3     高等科 金賞 高3

指揮者賞 中3 M.Y  高2 M.K

伴奏者賞 中3 R.N  高2 E.N                        おめでとうございます。

中3の合唱

高3の合唱

合唱コンクールのポスター 合唱コンクールのポスター

光塩では、クリスマス会の中で実施する 3 年ぶりの合唱コンクールに向けて、各学年が練習を重ねています。生徒有志がポスターを作製し、校舎内に掲示しています。

 

 

親睦会 親睦会

今年度の親睦会は、3年ぶりに学校見学の方をお招きしての開催になりました。

中1から高2までの生徒たちが、午前・午後に分かれて販売やゲーム企画を行いました。

中3以上は、学年・クラスごとに自分たちで考えた企画を行って来校された方をおもてなししました。

紙袋を釣る魚つり、スピードくじ、キャンディーつかみ、ヨーヨー釣り、輪投げ、ビンゴなどのゲームは、初等科生に大人気でした。お化け屋敷などの学年企画も大盛況でした。

学校見学にいらした方のためには中1生徒が校内巡りツアーを行い、催しものや施設をご案内し、質問にも丁寧に答えていました。

サロンコンサートも復活し、楽器演奏や歌が披露されました。演奏する生徒も聴く生徒も、共に楽しむことができたようです。

 

高2企画のゲーム

高1企画

中3企画のお化け屋敷

保護者の手芸品販売

趣向を凝らした装飾

教室装飾

高2 修学旅行 高2 修学旅行

10月5日~7日の2泊3日で、高2は京都・奈良へ修学旅行に行ってまいりました。1日目、最初に訪れた清水寺では自由散策をして、参拝したりお買い物をしたり、思い思いに楽しみました。また、二条城では歴史の大きさを肌で感じ、圧倒されました。2日目に訪れた奈良公園では、班ごとに東大寺や興福寺をまわって、鹿と戯れつつ春日大社に向かいました。最終日は雨に降られてしまったものの、生徒たちは雨に濡れる宇治平等院鳳凰堂に静謐な時の流れを感じたり、水嵩の増した醍醐寺の水路で沢蟹を見つけたりして、最後まで存分に楽しんでいました。

清水寺~自由散策~

二条城訪問 繊細な彫刻に目を奪われました

秋晴れの東大寺~奈良公園巡り~

醍醐寺訪問 小さな桜の花を見つけました