マッチ先生が贈る今月の一句ー10月 マッチ先生が贈る今月の一句ー10月
「天高く食も学びも進む秋」
中間試験が終わり、試験の結果に一喜一憂している方も多いことでしょう。「この教科は苦手だから勉強しても無理」、「私にはこの教科の面白さがわからない」といった声も聞こえてきます。
でも本当にそうなのでしょうか。学習してもどうしようもないのでしょうか。確かに得手不得手はあるでしょう。好き嫌いも当然あると思います。実際、私もそうでした。どうしても点数が伸びない科目がありました。その一つが数学でした。苦手なうえに難しい定理や公式を覚えても日常生活に活用できるとは思えなかったからです。とりあえず、買い物のときに困らない計算だけできればいいのではないかと思っていました。ですから、数学の授業や試験は、単位を落とさないためだけに受けていた気がします。
社会人になってからも、数学に関する本は読まず、数学とは無縁の生活を送ってきました。それが、偶然、テレビで数学をおもしろく学ぶ番組を見ることがあり、数学に興味を持ちました。これまで、日常生活と関わりがあるとは思えなかったのが、ケーキの切り方や座席の座り方、物の量り方など、日常生活の例を挙げて非常に解りやすく説明されていて、「ああ、こういうわけでこの答えにたどり着くのだ」と、目から鱗の思いでした。
60の手習いと言いますが、学ぶ気持ちさえあれば年齢に関係なく新たな発見ができるものなのだなと実感しました。
皆さんも、食わず嫌いせずに「かじって」みませんか。そこから何かとの劇的な出会いがあるかもしれません。