第56回弁論大会 第56回弁論大会

新聞部主催の弁論大会がメルセダリアンホールで開催され、中1から高2までの各学年2名ずつの代表が自分の考えを発表しました。また、5学年の代表者の発表後、英語による特別発表がありました。

今年度のテーマは、現代社会で話題になっている「生成AI」・「国境」の2つで、テーマにちなんだ弁論を披歴する発表者が少なからずいました。

平生から問題意識を持って生活している発表者は弁論のクオリティーも高く、いずれも自己の体験を踏まえた甲乙つけがたい素晴らしい弁論でした。なかでも主張に一貫性があり、社会的な視野を持ってオリジナルな主張を展開した発表者が審査員から高い評価を受けました。

審査結果

第1位 高等科1年 U.Tさん「消えない傷であり続けること」

第2位 高等科1年 K.Oさん「グローバル化に揺れる日本で」

第3位 高等科2年 M.Kさん「日記のススメ」

慈愛・友愛賞 中等科2年 S.Tさん「広げたい私の思い」

第1位 U.T さん

第2位 K.Oさん

第3位 M.Kさん

マッチ先生が贈る今月の一句ー1月 マッチ先生が贈る今月の一句ー1月

「まがも鳴く池の面を渡る風」

「朝まだき吐く息白く身震いす」

まもなく立春を迎えますが、まだ寒さが身にこたえますね。公園の池に浮かんでいるまがもたちもこころなしか寒そうです。早朝、出かける際も吐く息が白く、思わず首をすくめてしまいます。

けれども、耳をすますと確実に春が近づいていることがわかります。それは、鳥たちの囀りです。12月には聞こえなかった鳥の声が空に響きわたります。都会にも意外にたくさんの種類の鳥がいるのをご存知でしょうか。先日、国立科学博物館で開催中の鳥の展覧会をみてきました。家の近所でほぼ1年じゅう見かけるのはカラス、スズメ、ムクドリですが、春先になるとメジロやシジュウカラの合唱が始まります。鶯の鳴き声は皆さんよくご存じだと思いますが、メジロやシジュウカラも鶯に負けないくらい美声です。私はメジロとシジュウカラの大ファンで、彼らの声を聴くと心が躍ります。シジュウカラが「ことば」を持っているのは現代にはよく知られているようですが、いにしえ人も鳥の声に耳を傾けていたというのは、詠まれた和歌が物語っています。

かの有名な『古今和歌集』の仮名序にも「花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聴けば生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」と書かれています。ですから春の訪れを鳥たちも寿いで鳴いているのでしょう。ともすると人間は、周りのすべての生き物たちが自分たちのために存在していると勘違いしてしまいます。そして、他の生き物たちを、ひいては自然をないがしろにし、破壊してしまうのです。絶滅危惧種の鳥の写真を見て、人間のおごりを感じました。鳥の展覧会は、私たちに、自然の偉大さを伝えるとともにそれを破壊しつつある人間への警鐘を鳴らしてくれました。

皆さんも春を告げる鳥の声に耳を傾けつつ、限られた自然への慈しみを感じていただけたらと思います。

特別講座「国際NPOせいぼ」萩原達也先生 ‟言語化の大切さ” 特別講座「国際NPOせいぼ」萩原達也先生 ‟言語化の大切さ”

特別講座「国際NPOせいぼ」1月最後の回のゲストスピーカーはRUN.EDGEの萩原達也先生。RUN .EDGEはスポーツや教育の映像分析等のツールを開発している企業で、日本のプロ野球のほぼすべて、メジャーリーグでも多くの球団が導入しているそうです。萩原先生はITの技術者?そうではありません。「もとの職業はこの映像にありますよ」とプロ野球の試合風景が教室に流れました。バッターの後ろに、プロ野球の審判をしていたころの萩原先生が映っていました。
先生は質問しました。「審判は失敗すると“あるもの”を受けます。漢字4字です。何でしょう?」「…解雇通告?」「違います。誹謗中傷です。」今はSNSであっという間にいろいろな言葉が流れてしまいます。 間違っていなくても“誤審”というワードを使い、再生回数を稼ぐ意図を持って投稿される動画もあるそうです。
萩原先生は「言語化」の大切さを指摘しました。正しい「言語化」は信頼を生み「共感→尊敬」や「友情」に繋がります。一方で誹謗中傷は言語化の失敗の例。指導者などによるスポーツハラスメントも言葉の暴力ですから失敗。一方、ビジネスで大切なのは言語化すること。私たちは何に気を付ければ良いでしょう?
生徒たちは国際NPOせいぼの活動と重ねあわせて言語化について考えました。講座の活動の中心はコーヒー販売を通じた給食支援ですが、どんな方法で、どうやってその大切さを関係者に伝えていけばいいでしょう。
「言葉は大切なツール、支援をよくする方向に使っていきたい」という生徒の声には実感がこもっていました。

特別講座「NPOせいぼ」前回の記事はこちら

萩原達也先生。「スポハラから子供達を守ろう!」のオンライン署名活動(change.org)など、スポーツハラスメント撲滅の活動もされているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーヒー販売と言語化についての生徒のアイディア。「販売」ではなく「寄付」にするのはどう?

 

脚本家・福田裕子先生のトークショーを開催しました 脚本家・福田裕子先生のトークショーを開催しました

2025年1月18日(土)ラーニング・コモンズにて、福田裕子先生のトークショーを開催しました。
福田先生は、光塩の卒業生です。先生は現在、脚本・小説家として、数々の人気作品を手掛ける多忙な作家生活を送られています。この日は作文や創作が好きな生徒たちに向けて、主人公を魅力的に構想する方法や、文章を読みやすく洗練していく方法など、作品を楽しく・面白くするための実践的なヒントを教えてくださいました。また、ご自身の光塩生時代になさっていたことや、しておけば良かったと感じられることを、惜しみなく伝えてくださるお姿に、生徒たちはたくさんの刺激を受け、創作活動に意欲を燃やしていました。トークショーが終わった後も、自分の作品に先生からアドバイスをいただく生徒や、お話したい生徒の列が絶えず、この機会を通して学年を超えた創作活動の輪が広がりました。

福田裕子先生

ラーニング・コモンズで行いました

福田先生のご著書を紹介しました

カテゴリー:表彰

令和6年度新宿区夏目漱石コンクール 令和6年度新宿区夏目漱石コンクール

令和6年度新宿区夏目漱石コンクールに、今年度も多数の光塩生が入賞しました!

高三 Sさん – 最優秀賞

高二 Yさん – 二松学舎大学賞

高二 Iさん – くまもと賞

高二 Aさん、Tさん – 佳作

高校生読書感想文部門は1200点近い応募があったとのこと。その中で、佳作も入れて15名の枠に5名の光塩生の名前が連なりました。

文系を志望する生徒は、高二の文学国語Ⅰを履修します。夏目漱石の随筆「硝子戸の中」と樋口一葉の「たけくらべ」を中心に、資料を使いながら本文を読み解き、学んだこと・思考したことを繰り返し表現していく授業です。二百字論述は一年間で10回以上も書き、二学期には漱石感想文集も作成します。(なかなかハードな授業かもしれません)

授業を通して身に付けた読解力と表現力は、今回の漱石コンクールのみならず、毎年の全国青少年読書感想文コンクール、旺文社主催のサイエンスコンクールの読書感想文・小論文・小説の各部門での多くの入賞に繋がっていると思います。

表彰式は新宿区の漱石山房記念館で行われ、新宿区長から手渡される表彰状を、緊張と昂揚が相半ばする表情で、しかし皆堂々と受け取っていました。

特別講座「国際NPOせいぼ」ユースワーク・林栞さん 特別講座「国際NPOせいぼ」ユースワーク・林栞さん

特別講座「国際NPOせいぼ」に、今回はゲストスピーカーとして林栞さんが来てくださいました。
林さんは、NPO法人文楽舎(ぶんがくしゃ)に所属、子どもや若者の支援活動であるユースワークをしています。その内容は学習支援や食事、居場所づくりから、“平和”や“気候変動”など正解のない問いをみんなで話し合う「金の学び」に至るまで、実にさまざま。光塩の生徒から見れば、年齢的には少しだけ先輩の方、ですがユースワークの活動は10年を超えています。
大学時代のタイ留学、カンボジアでのボランティア活動を通じて、当たり前と思っていたことが必ずしもそうでないとに気づくと同時に、日本社会の問題が俯瞰して見えるようになったという林さん。今は、いろいろな事情を抱える子どもに寄り添って、独りぼっちじゃないと伝えることが希望、と話してくださいました。
生徒たちは真剣にお話を聞きながら、協働について考えました。コーヒー販売とマラウイの給食支援をスタートに、この講座が目指すものを、もっと広げて行くとしたら? むしろ身近に活動の場があるのかもしれない…講座の名前に「国際」とあるけれど、支援が必要な人はそれこそ東京の若者の中にもいるわけで…。考えるうち、生徒たちは今学期のテーマ「協働」のイメージをつかみ始めたようです。

特別講座「NPOせいぼ」前回の記事はこちら

「興味を持ったことには一歩踏み出すこと、現地に行って自分の目で確かめることが大切」と語る林さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文楽舎のほか、教会こどもスタッフやカタリバ アダチベースでも活動中だそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〇〇の時に読みたい本」の企画を実施中です 「〇〇の時に読みたい本」の企画を実施中です

現在、第二職員室の前では、ラーニング・コモンズチーム(ラコモン)による「〇〇の時に読みたい本」の企画を実施中です。今回の企画では、なんと本のタイトルが見えない形でラッピングされています。中身は帰ってからのお楽しみ♪ポップに書かれた内容をもとに、生徒たちはその時の気分に合った本を手に取って持ち帰ることができます。本はすべて、ラコモンメンバーがセレクトしてくれました!

売れ行き上々です!

冬休み前に準備にいそしんだラコモンメンバー達

メンバーの想いが詰まったポップ。可愛くデコレーションしています

英語キャンプ 英語キャンプ

1月初旬の3日間、校内で英語キャンプが行われました。中2と中3の希望者約40名が参加しました。外国人の先生たちと英語だけでコミュニケーションをとることに、最初は緊張や難しさを感じているようでしたが、様々なアクティビティを通して徐々に緊張もほぐれ、英語での会話を楽しむことができるようになりました。最終日には、中2はスキットで日本の様々な地域を紹介しました。中3は日本のポップカルチャーについてインタビュー形式で発表しました。3日間の練習を通して得た「英語で話したり発表したりすることへの自信」を感じさせる、活き活きとした発表でした。今後の英語学習にもつながる貴重な経験となりました。

クイズにチャレンジ!

早口言葉で口の準備運動!

最後はグループごとに発表しました

高2教養演習 俳句 ―私の冬― 高2教養演習 俳句 ―私の冬―

学校設定科目「教養演習」で、高2が句作に挑戦しました。2学期の授業の佳句をご紹介します。テーマは「私の冬」。

書初めの墨の一滴時止める
夢と書き息をつきたる筆始
こがらしと並んで歩く摩天楼
川に影落とし寒月ふるへけり
凍蝶を丸呑みしたる大地かな
見上ぐれば隙間だらけの紅葉かな
冬桜花に吐息のありにけり
元日のせはしく変はる世論かな
暖房の車窓に描く友の顔
亡き祖父のカメラを使ふ初写真

中1 江ノ島地学見学会 中1 江ノ島地学見学会

中1希望者対象の地学見学会が開催されました。

青空の下、2学期に学んだ地学の内容を思い出しながら、江ノ島全体を巡って海食台やタフォニなど色々なものを観察しました。生徒たちは写真を撮ったりメモをとったりしながら、熱心に教員の説明に耳を傾けていました。