マッチ先生が贈る今月の一句ー3月 マッチ先生が贈る今月の一句ー3月

「さまざまの事思ひ出す桜かな」芭蕉

3月に入ってからも寒い日が続き、東京でも雪が降ることがありましたが、ようやく冬将軍から解放されそうですね。これまで寒かっただけに急に暖かくなって、桜が一気に咲く気配。本当の春はもうそこまで来ています。桜は蕾の状態ですが、梅は盛りを過ぎ、海棠はすでに咲き始めています。咲く時期は異なりますが、いずれもバラ科の植物です。桜はご存じのとおり、花見の定番として多くの人に愛でられますが、梅の上品な香もまた、古代から和歌に詠まれ、愛されてきました。海棠の華やかな様は楊貴妃になぞらえられ、もてはやされています。

このように植物たちは、同じ科であっても、それぞれの個性を持っており、優劣などつけられません。私たち人間も同じです。皆それぞれにかけがえのない存在なのです。

書家で詩人でもある相田みつをさんは、「自分が自分にならないでだれが自分になる」という言葉を書いていますが、本当にそのとおりだと思います。

4月から新しい世界に入っていく皆さん、ぜひ自分のまま、置かれた場所で花を咲かせてくださいね。応援しています。

最後に門出する皆さんに、駄句を一句

「旅立ちに幸あれと祈る親心」

 

2024年度高2理数探究基礎 研究発表会 2024年度高2理数探究基礎 研究発表会

3月1日(土)に、高2「理数探究基礎」の授業の研究発表会が行われました。3学期は、各自が興味のある分野を研究し、最後の授業で発表を行います。この日は日本女子大学から2名の先生をお招きし、研究発表をご覧いただきました。
発表会では16ものグループが発表し、それぞれ自分たちがやったことを熱心に説明していました。
日本女子大学の先生方からご講評をいただき、それぞれのグループがやりたいと思ったことに取り組んだことや、失敗も含めて発表したことなどを高く評価してくださいました。
最後に、生徒の投票が一番多かった研究と、日本女子大学の先生方が選んだ2つの研究に、「日本女子大学賞」が贈られました。以下が受賞した研究です。
・「大気圧測定」(ばねばかりを使った大気圧の測定方法についての研究)
・「最速降下曲線はどれだ!?」(サイクロイド曲線が最速降下曲線であることを実験的に示した研究)
・「美女と野獣のアトラクション、魔法の秘密!」(映像と実際の風景が融合して見える“ペッパーズゴースト”の模型を作った研究)


発表の様子


サイクロイド曲線について


ペッパーズゴーストの模型


日本女子大学 永田典子先生


日本女子大学 村岡梓先生

高2教養演習 柳沢正史先生講演会 ~睡眠の謎に挑む~ 高2教養演習 柳沢正史先生講演会 ~睡眠の謎に挑む~

3月5日(水)、高2の学校設定科目「教養演習」のイベントとして筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授の柳沢正史先生を講師にお迎えして、「睡眠の謎に挑む:基礎研究から睡眠ウェルネスへ」という題で講演会が開催されました。先生は睡眠学の世界的な権威で、国際的なプロジェクトを率いていらっしゃる一方で、ご自身の研究成果や睡眠に関する最新の知見をテレビ番組やSNSなどを通じて私たちにもわかりやすく発信なさっています。このような先生のご活躍もあり、合同参加の高1を含め多くの生徒がお話をうかがえることを心待ちにしていました。

講演は、睡眠という現象が昆虫やクラゲなどにも見られるという驚きのお話から始まりました。次に、話題は睡眠と私たちの生活や健康という方向に進んでいき、睡眠不足が引き起こす諸問題についていろいろな研究データに基づきながらご説明くださいました。更には良い睡眠を得るためのヒントや手軽にできる改善点を教えてくださり、睡眠不足に悩む生徒はより良い生活のための手がかりを得ようと丹念にお話をうかがっていました。最後に、睡眠に関する病気への取り組みとして、先生が発見された睡眠と覚醒に関係するオレキシンという物質に対する拮抗薬の研究や睡眠障害に悩む人のために手頃な脳波測定装置を開発するベンチャー企業を立ち上げたことをご紹介いただきお話は終わりました。

先生が睡眠という現象の奥深さやその大切さについて様々なエビデンスを基にわかりやすく説いてくださったことや、ご自身の研究成果をどのようにして多くの人に還元しようとしているかということに、生徒は大きな関心を持っているようでした。

講演後の質問タイムでは、「あくびはなぜ起きるのか?」「必要な睡眠時間は人種によって違うのか?」といった「睡眠」というテーマに付随するものから「寝ている時に体がピクっとする現象を止めるにはどうしたらよいか?」といった悩みまで多岐にわたる質問が寄せられ、生徒が各自の関心に引き付けて先生のお話を拝聴していたことがうかがわれました。

柳沢先生

良い眠りのためのヒントを紹介

中3 卒業探究ポスターセッション 中3 卒業探究ポスターセッション

2月26日(水)に中3は中等科3年間の締めくくりとして、卒業探究ポスターセッションを行いました。

生徒一人ひとりがそれぞれ決めたテーマについて1年間探究した内容をポスターにまとめ、

保護者や先生、中2生徒たちが見学する中、立派に発表をやり遂げました。

中1の学習発表、中2の探究チャレンジからステップアップし、3年間の集大成として成長を感じる機会となりました。

中1 学習発表 中1 学習発表

中1では2学期後半から、学習発表の準備を進めてきました。生徒はひとりずつ、今年学習した教科からひとつを選択し、学んだ内容をスライドにまとめました。

3学期には教科ごとにグループに分かれて互いに発表し合い、その後、その中から選ばれた各教科の代表者たちが、学年全体の前で発表を行いました。

代表者たちは、堂々とした様子でまとめたことを発表し、聞いている生徒からはエールやあたたかな拍手が送られました。

 

 

 

 

 

 

 

中3数学2「睡眠時間の標本調査」ワーク 続編 中3数学2「睡眠時間の標本調査」ワーク 続編

中3数学2の授業では、標本調査の学習の一環で睡眠時間を題材にしたワークを実施しています。

前回の記事はこちら

今回は、各自が計算した標本10個の標本平均、標本40個の標本平均を使って、標本平均のヒストグラムを2つ作成しました。
四分位数によってデータを4等分し、4色の色紙のいずれかに自分の標本平均を記入して模造紙に貼っていきました。
出来上がったヒストグラムは、中3の廊下に掲示しました。

そこには、先生から3つの“視点”が挙げられています。

「標本平均のヒストグラムはどんな形になりましたか?」

「標本の大きさが大きくなると、標本平均の散らばり具合はどうなっていますか?」

「母集団の睡眠時間の平均値はどれくらいであると推測できますか?」

各自が2つのヒストグラムを見て考察し、標本調査から母集団の傾向を読み取る経験をして欲しいです。

自分が計算した標本平均を確認中

色のついた紙に標本平均を書き込もう

自分の標本平均の紙を模造紙に貼っていきます

出来上がったヒストグラム
左が標本10個、右が標本40個

特別講座 Koen TV ~英語で色々な動画を作ろう~ 特別講座 Koen TV ~英語で色々な動画を作ろう~

水曜6時間目に自由に選択できる特別講座のひとつ”Koen TV”についてご紹介します。この講座では、ALTのジェマ先生とメリッサ先生と色々なトピックで英語の短い動画を作ることに挑戦しました。例えば学校の先生方に英語で好きな科目やお菓子についてインタビューを行ったり、オリジナルの英語劇を演じたり、学校生活の様子や施設(図書館やラーニングコモンズ、パーラーなど)の紹介をする動画を作りました。その集大成として2/27に観客を招いて動画の上映会を行いました。英語の字幕もあり、テンポよく編集された動画に観客から笑いがたくさん起こりました。授業の参加者からは「英語での演技は少し恥ずかしかったけれど、楽しかった!」との感想が聞かれました。コミュニケーションツールとしての英語力をさらに伸ばすことができたようです。

担当のジェマ先生のコメントです。

It was such a pleasure to work with the students on Koen TV.  When we first started the course, the students were all a bit shy and nervous about speaking and acting in English, but over time, their confidence and abilities have grown so much.

When I re-watch the first few videos that we made, I’m amazed at how much not just their English, but also their film-making skills have improved in just twelve classes!  I hope they can look back at what we have created and feel as proud of themselves as I am of them.

「最初はシャイだった生徒も、12回の講座を通じて、英語力のみならず自信と動画作成のスキルも大きく伸ばすことができました。自分たちの作った動画を将来誇らしく振り返ってほしいです。私も皆さんのことを誇りに思っています。」

 

 

Which do you prefer, “きのこの山” or “たけのこの里”?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Let’s explore our school!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッチ先生が贈る今月の一句-2月 マッチ先生が贈る今月の一句-2月

「凍返る山の向こうは銀世界」

「春疾風我が物顔に道を往く」

 

立春を過ぎてもなお寒い毎日にもどかしい思いの今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今日は、御年97歳の友人についてお話ししようと思います。正確に言うと「母の友人」なのですが、母が亡くなった後は、娘の私がお付き合いさせていただいています。私の母は、晩年の10年余はずっと車椅子の生活で介護状態でしたが、同い年の友人ときたら、今も自分の足で歩き、入浴も一人でし、ちょっとした家事は自分で行っています。そして、驚いたことには、つい最近までシャンソンを習っており、いまだに年に何回か好きな歌い手さんのリサイタルに行っているのです。また、友人は週に一度は私に電話をくれます。話題も豊富、記憶力も私よりいいのではないかとさえ思われます。いわゆる健康寿命が長い方と言えるでしょう。

さて、いったい何が健康寿命の長いゆえんなのでしょうか。お話ししていて気づくのは、いつも何かに興味や関心を持っており、その興味や関心を持っている事柄に積極的に取り組む姿勢があるということです。もう何歳だからとか、足が衰えてきたからとか言ってあきらめてしまわないという姿勢です。飽くなき探究心とでも言いましょうか。自分に見切りをつけてしまわないということ。もちろん自分の限界を知ることも大事ではありますが、「どうせやっても無駄だから」といった安易な諦めをしていないということです。つい先日も友人からだいぶ先のコンサートに誘われました。

この元気な友人のおかげで、今日も私は励まされています。本当にかけがえのない友人です。

クッキー販売 クッキー販売

ボランティア部によるクッキー販売が行われました。

このクッキーは、社労福祉法人パイ焼き窯で作られているもので、光塩では毎年11月(親睦会)と2月に販売されています。

中3生徒がスタッフを務め、昼休みが始まるとすぐに長蛇の列になりました。

皆「どのクッキーにしようかな」と盛り上がっていました。