保護者講演会 保護者講演会

5月、保護者全体会がオンラインで実施されました。烏田信二新校長からの挨拶と学校の概況説明・光塩女子学院後援会総会に続き、保護者講演会「光塩卒の弁護士と考える『自分らしい生き方』」が小澤亜季子氏により行われました。小澤氏は若手弁護士とワーキングマザーの顔に加え、ご著書『退職代行』が2019年に刊行されるなど多方面でご活躍中の光塩71回生卒業生です。小澤氏は、夏目漱石の講演や、佐野前校長先生の講話を引用しながら、光塩の光と塩の精神に表れる自己実現や自己超越について語られました。頑張って学び、身に着けた力を発揮して、他者のために生きることを喜びとする光と塩の精神は、小澤氏ご自身のお仕事と重なっているそうです。自分らしく生きることが難しい職業や職場であれば、退職も一つの選択肢となります。また、他者に対して自分が開かれていれば、他者の何気ない一言から自分の挫折した選択に新たな意味づけをし、自分らしさを回復することもできるでしょう。お話は、漱石の言葉、「(進むべき道を探すとき)何かに打ち当たるまで行く」という言葉で締めくくられました。『もしどこかにこだわりがあるなら、それを踏潰すまで進まなければ駄目ですよ。』実は、「自分らしく生きること」という今回のテーマは佐野前校長先生が提案したものだったそうです。困っている人に優しく寄り添いながら、自分らしく生きようとする人を応援する小澤氏に、受け継がれる建学の精神を感じる講演となりました。