マッチ先生が贈る今月の一句ー2月 マッチ先生が贈る今月の一句ー2月
「梅が枝(え)にうっすら積もるなごり雪」
「店頭に菜花並びて旬(しゅん)を知る」
皆さんは「ちぢみほうれん草」という野菜を見かけたことがありますか。最近はスーパーマーケットでも見かけるようになりました。「ちぢみほうれん草」は「寒じめほうれん草」とも呼ばれており、通常のほうれん草とは違って肉厚で、甘味が強いのが特徴です。もともと寒さの厳しい東北地方で生まれたそうですが、今は全国に広まっているようです。ハウスで一定の大きさまで育て、外気が5度以下になったらわざわざ冷気に当てるとのこと。寒さに打ち勝とうと、ほうれん草は地面に張り付くように葉を広げ、葉がちぢれた状態に育つことから「ちぢみほうれん草」の名がついたそうです。
では、「ちぢみほうれん草」は、なぜ通常のほうれん草より甘いのでしょうか。厳しい寒さの中で、凍らないために糖分を増やしていくからだと言われています。ほうれん草にとって、厳しい寒さは相当なストレス。逆境と言っても過言ではないでしょう。
人間にとってもストレスや逆境は、ありがたくないもの。できればあってほしくないものです。しかし、歴史上に名の残る偉人達を調べてみると、その多くは、逆境を乗り越えて偉業を成し遂げています。逆境を逆境ととらえず、今こそが自分を強くしてくれるチャンスととらえてみてはいかがでしょうか。私も「ちぢみほうれん草」が与えてくれたメッセージを大事にして生きていこうと思っています。