マッチ先生が贈る今月の一句ー12月 マッチ先生が贈る今月の一句ー12月
「冬うらら日向で遊ぶ子どもたち」
冬の日差しの中、のどかに遊ぶ子どもたちを見て、世界中の子どもたちの幸せを祈りを祈りながら詠んだ一句です。
光塩では毎年12月にクリスマス会を行います。そこで直接会うことの難しい「もう一人の友」について考える機会を持つのですが、今年はアルペ難民センターのスタッフの方から、お話を伺いました。その内容についてはダイアリーのほうをお読みください。私がこの話題をここに出したのは、先日行われたノーベル平和賞授賞式に日本被団協の代表の方が挨拶されたことに繋がると感じたからです。被団協とは、日本原水爆被害者団体協議会の略ですが、被爆者たちが声を上げるまでには相当のご苦労があったとのこと。被爆者たちは、原爆症に苦しめられたばかりか、同じ日本人からの「差別」にも相当苦しめられたと言います。「原爆病」がうつるといった誤った考えが人々の間に広まり、被爆した事実を隠しながら不自由な生活を強いられた人々がたくさんいました。その被爆者たちが声を大にして「核兵器廃絶」を叫んだのはいつまで経っても絶えることのない戦争と核を戦争の抑止力にしようと考える核保有国の核兵器増強に危機感を持ったからに他ならないと思います。
そもそも戦争が起こるのは、自国の利益のみに執着することによります。自国民に利益をもたらすために、他国民や他民族を排除する―そこから戦争が起き、排除された人々が行き場を失って難民になる。被爆者たちの中にもまだ国家による補償を受けられずにいる人々がいます。イエスキリストも馬小屋で生まれ、貧しい人々からの祝福を受けました。説教の度に「大工の子」として蔑まれたイエス。私たちは、どうして人を「差別」するのでしょうか。みな同じ「人間」ではないでしょうか。クリスマスを過ごすときに、自分のことだけでなく、「差別」に苦しんでいる人々のことを少しでも考えて過ごせたらいいなと思っています、