マッチ先生が贈る今月の一句ー3月 マッチ先生が贈る今月の一句ー3月

 友人と通いし道に桜咲く

 通学路ふと見上げれば櫻花

 

桜の開花が待たれる今日この頃ですが、一日ごとに日脚が伸びて、春の確実な訪れが感じられます。

ところで、皆さんは公園などでよく見かける「ソメイヨシノ」が雑種だということを知っていましたか?今や、多くの日本人に最も愛されている「ソメイヨシノ」は、江戸時代、ある植木屋さんが日本に自生していたオオシマザクラとエドヒガンとを掛け合わせて作ったものだそうです。このように2種類の桜が交わることで生まれた「ソメイヨシノ」は海を越えて海外に渡り、外国と日本との友好の架け橋ともなりました。

私が中学生だった頃に使っていた英語の教科書にも日本からワシントンのポトマックパークに贈られた桜のことが載っていて、興味を覚えた記憶があります。ですから、桜の花を思うとき、私には「友情」のイメージが浮かびます。

学び舎を巣立ち、それぞれの異なる世界へと羽ばたいていく卒業生の皆さんが、これまで育んできた「友情」を宝物として、さらなる新しい「友情」を育てていってほしいと心から願っています。

 

3学期終業式・中等科卒業証書授与式 3学期終業式・中等科卒業証書授与式

桜の開花が待たれる晴天の下、2023年度を締めくくる3学期終業式と中等科卒業証書授与式が行われました。

中等科生のみが参加したミサは、中等科を卒業する中3のためにささげられました。神父様はご自分が着用されていたバラ色の祭服が、近々訪れるイースターの折に使われるもので、「期待を込めた喜び」を表すので、今日のような式典に選ばれると話されました。そして、このような「恵み」に会うためには「愛する」ことが大切で、人と人との関わりも相手をすべて「受け入れる」=「愛する」ことだと話されていました。また、今の自分をありのままに受け入れることが大切とのお言葉もありました。

ミサに引き続いて行われた終業式の中では、校長先生から「自分をも他者をも受け入れる」ことの大切さが伝えられました。校長先生のお話はご自身の実体験をユーモアを交えてわかりやすく述べられたもので、在校生一同相槌をうちながら熱心に聴いていました。

終業式後、中3卒業証書授与式が行われました。この日のために多くの保護者が来校され、生徒たちの晴れ姿を目を細めてご覧になっていました。一人ひとりが校長先生から卒業証書を受け取った後、3か年皆勤賞・3か年精勤賞の受賞者が壇上に上り、賞状とともに賞品と花束を受け取りました。生徒たちの表情はことなし終えたという達成感と喜びに満ちあふれていました。

卒業証書授与式後に、友と過ごした3年間を振り返りつつ、中3全員でクリスマス会の折に歌った曲を合唱し、ホール内は感動に包まれました。

卒業証書授与の様子

賞状授与

中3からの記念品贈呈

中3全員による合唱

中3担任からの挨拶

 

 

第90回高等科卒業式 第90回高等科卒業式

春風が雲を散らし、澄んだ空を与えてくれた佳き日に、第90回高等科卒業式が挙行されました。コロナが5類になって初めての卒業式では、在校生も列席し、保護者・教職員とともに高3生の卒業を寿ぎました。

まず、校長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。次に皆勤賞・精勤賞の授与があり、皆勤者、精勤者の保護者には受賞者の手から感謝の花束が渡されました。

校長祝辞では、この学年の、他者の優れた点を認められる謙虚さや他者を思いやることのできる優しさが述べられました。また、コロナ禍の制約の中での親睦会に、新たな枠組みでの学年企画を立ち上げた柔軟性が称賛され、その特性を活かして次のステージへ進むようにとの励ましの言葉が述べられました。

後援会会長の祝辞では、このように保護者・卒業生・教職員・在校生が一同に会して卒業式が開催できることは当たり前なことではなく、世界には学業の機会ばかりか生きることさえ保証されていない人が大勢いることに気づき、自分たちがいかに恵まれているかを感じ取り、「恵まれた」者に与えられる使命というものを立派に果たしてほしいとの願いが述べられました。引き続いて保護者代表が祝辞を述べ、光塩女子学院で育まれた祈りの心を大切にしてほしいとの言葉がありました。

卒業生総代答辞では、高等科での生活を一年ごとに振り返りながら、さまざまな困難を仲間とともに乗り越えて新たな企画を立ち上げ、学校行事を成功させた喜びを述べていました。また、学校生活における周囲の支えの大きさに感謝する気持ちを伝えていました。

今年度は、在校生がロッシーニ作曲「愛」の合唱を卒業生にプレゼントし、卒業生はクリスマス会で金賞を受賞した「ぜんぶ」、「スタンドアローン」の2曲を曲紹介とともに披露しました。仲間とともに歌う最後の合唱に、卒業生たちは万感の思いを込め、聴衆の感涙を誘いました。

式を終えて拍手に送られて退場していく卒業生を待ち受ける空の色は、第90回卒業生にふさわしい清々しい青でした。

式の始まり

卒業証書授与